Cancer Discov
Blood Cancer Discov. 2026 Sep 21.
日本語要約
背景:CD19 CAR-T療法の寛解維持は、抗原エスケープやT細胞機能不全により限定的。 方法:成人・小児再発・難治性B-ALL患者11例に、抗CD22/CD19二価CAR-T療法CART2219.1を施行。 結果:全例が28日までに完全寛解(MRD陰性91%)。中央値34ヶ月追跡でOS、LFSは未到達。12ヶ月OS 82%、LFS 64%。ドナーリンパ球輸注(DLI)なし。 結論:CART2219.1は、CD22高発現、特定のCAR-T細胞プロファイル、NK様エフェクターCAR-T細胞の増殖、中心記憶CAR-T細胞プール維持と関連し、長期寛解をもたらす有効な治療法であった。
背景:CD19 CAR-T療法の寛解維持は、抗原エスケープやT細胞機能不全により限定的。 方法:成人・小児再発・難治性B-ALL患者11例に、抗CD22/CD19二価CAR-T療法CART2219.1を施行。 結果:全例が28日までに完全寛解(MRD陰性91%)。中央値34ヶ月追跡でOS、LFSは未到達。12ヶ月OS 82%、LFS 64%。ドナーリンパ球輸注(DLI)なし。 結論:CART2219.1は、CD22高発現、特定のCAR-T細胞プロファイル、NK様エフェクターCAR-T細胞の増殖、中心記憶CAR-T細胞プール維持と関連し、長期寛解をもたらす有効な治療法であった。
JCO
J Clin Oncol. 2026 Sep 20;44(27):2590-2601.
日本語要約
新規小児AML患者を対象としたAAML1831試験では、CPX-351と標準DA誘導療法の比較が行われました。 interim analysisの結果、CPX-351群でイベントフリー生存率(EFS)が劣るため、ランダム割り付けは中止されました。CPX-351はDA療法と比較して、特に低リスク群において、EFS、無病生存率(DFS)、および再発累積発生率(CIR)で劣ることが示されました。CPX-351は標準DA療法より劣る結果となりました。
新規小児AML患者を対象としたAAML1831試験では、CPX-351と標準DA誘導療法の比較が行われました。 interim analysisの結果、CPX-351群でイベントフリー生存率(EFS)が劣るため、ランダム割り付けは中止されました。CPX-351はDA療法と比較して、特に低リスク群において、EFS、無病生存率(DFS)、および再発累積発生率(CIR)で劣ることが示されました。CPX-351は標準DA療法より劣る結果となりました。
JCO
J Clin Oncol. 2026 Sep 20;44(27):2634-2644.
日本語要約
レーザー間質熱療法(LITT)は、脳腫瘍、放射線壊死、てんかん焦点の焼灼に用いられる手術手技である。LAANTERN前向き多施設共同レジストリから2015年から2023年の787例(原発性445例、転移性342例)の脳腫瘍患者データを解析した。入院期間中央値は32.4時間、重症集中治療室管理回避率は62.6%、有害事象発生率は12.8%(65.5%は一過性)、死亡率は0.25%であった。抗てんかん薬やステロイドの中止率も高く、QOLは3年間安定した。アブレーション範囲の広さや病変サイズは、高悪性度グリオーマや再発転移患者の予後改善と関連した。LITTは、短い入院期間、低い合併症率、機能状態の維持が期待できる傍ら、アブレーション範囲や病変容積が患者選択の指標となりうる。
レーザー間質熱療法(LITT)は、脳腫瘍、放射線壊死、てんかん焦点の焼灼に用いられる手術手技である。LAANTERN前向き多施設共同レジストリから2015年から2023年の787例(原発性445例、転移性342例)の脳腫瘍患者データを解析した。入院期間中央値は32.4時間、重症集中治療室管理回避率は62.6%、有害事象発生率は12.8%(65.5%は一過性)、死亡率は0.25%であった。抗てんかん薬やステロイドの中止率も高く、QOLは3年間安定した。アブレーション範囲の広さや病変サイズは、高悪性度グリオーマや再発転移患者の予後改善と関連した。LITTは、短い入院期間、低い合併症率、機能状態の維持が期待できる傍ら、アブレーション範囲や病変容積が患者選択の指標となりうる。
Clin Cancer Res
J Exp Clin Cancer Res. 2026 Sep 18;45(1).
アブストラクト未収載
Blood Adv
Blood Adv. 2026 Sep 22;10(18):6079-6089.
日本語要約
5-FU誘発骨髄抑制後の造血幹細胞移植や化学療法における造血回復のメカニズム解明は、生存率向上に不可欠である。本研究では、マウスモデルを用いた実験により、骨髄微小環境におけるフィブリン沈着が造血回復を阻害すること、そしてフィブリン分解(線溶)の必要性を示した。フィブリン分解不全は、αMβ2インテグリンとの相互作用を介して造血回復を遅延させ、フィブリノーゲン除去により回復が促進された。このフィブリン分解を介した造血回復促進メカニズムは、ヒトの骨髄損傷・不全症例でも観察され、新規治療標的としての可能性が示唆された。
5-FU誘発骨髄抑制後の造血幹細胞移植や化学療法における造血回復のメカニズム解明は、生存率向上に不可欠である。本研究では、マウスモデルを用いた実験により、骨髄微小環境におけるフィブリン沈着が造血回復を阻害すること、そしてフィブリン分解(線溶)の必要性を示した。フィブリン分解不全は、αMβ2インテグリンとの相互作用を介して造血回復を遅延させ、フィブリノーゲン除去により回復が促進された。このフィブリン分解を介した造血回復促進メカニズムは、ヒトの骨髄損傷・不全症例でも観察され、新規治療標的としての可能性が示唆された。
Blood Adv
Blood Adv. 2026 Sep 22;10(18):6145-6152.
日本語要約
成人ALLにおけるHCT後のCNS再発は予後不良因子である。本多施設後方視的研究では、2011年から2021年に初回HCTを受けた成人ALL患者636名を対象に、CNS再発の発生率とその関連因子、全生存期間への影響を検討した。1年および3年CNS再発率はそれぞれ3%、6%であった。HCT前のCNS浸潤陰性、HCT前微量残存病変陰性、TBIベースの骨髄除去療法がCNS再発リスク低下と有意に関連した。これらの因子で定義された低リスク群は、CNS再発リスクが低かった。CNS再発は全生存期間の短縮と有意に関連し、早期再発ほど予後が悪化した。
成人ALLにおけるHCT後のCNS再発は予後不良因子である。本多施設後方視的研究では、2011年から2021年に初回HCTを受けた成人ALL患者636名を対象に、CNS再発の発生率とその関連因子、全生存期間への影響を検討した。1年および3年CNS再発率はそれぞれ3%、6%であった。HCT前のCNS浸潤陰性、HCT前微量残存病変陰性、TBIベースの骨髄除去療法がCNS再発リスク低下と有意に関連した。これらの因子で定義された低リスク群は、CNS再発リスクが低かった。CNS再発は全生存期間の短縮と有意に関連し、早期再発ほど予後が悪化した。
Blood Adv
Blood Adv. 2026 Sep 22;10(18):6064-6078.
日本語要約
造血幹細胞移植におけるマイナー組織適合性抗原(MiHA)は、HLA分子を介して提示され、レシピエント細胞上の遺伝子変異由来ペプチドである。MiHA特異的TCR導入T細胞(TCR-T)は、移植後残存する悪性細胞を標的とする治療法として期待される。HA-1およびHA-2特異的TCR-Tによる早期臨床試験では、安全性、持続性、および白血病に対する持続的な抗腫瘍効果が確認された。今後、さらなるMiHA標的の開拓、MiHA遺伝子型別検査のドナー選択への導入、およびプラットフォーム試験による併用療法開発の促進が、MiHA指向型TCR-Tの臨床応用に不可欠である。
造血幹細胞移植におけるマイナー組織適合性抗原(MiHA)は、HLA分子を介して提示され、レシピエント細胞上の遺伝子変異由来ペプチドである。MiHA特異的TCR導入T細胞(TCR-T)は、移植後残存する悪性細胞を標的とする治療法として期待される。HA-1およびHA-2特異的TCR-Tによる早期臨床試験では、安全性、持続性、および白血病に対する持続的な抗腫瘍効果が確認された。今後、さらなるMiHA標的の開拓、MiHA遺伝子型別検査のドナー選択への導入、およびプラットフォーム試験による併用療法開発の促進が、MiHA指向型TCR-Tの臨床応用に不可欠である。
Blood Adv
Blood Adv. 2026 Sep 22;10(18):6118-6123.
日本語要約
鎌状赤血球症・サラセミア遺伝子治療における、遺伝子修飾造血幹細胞の定着を可能にするためのコンディショニングの重要性と、有効性と毒性のバランスの課題を概説。現状標準のブスルファンは有効性があるものの、不妊・遺伝毒性等の毒性が限界。低強度メルファランは定着耐久性の懸念、テオスルファンは自家移植でのデータ不足、抗体ベースの非遺伝毒性アプローチは開発段階。治療効果最大化のため、比較試験と長期追跡によるコンディショニングの最適化が必須。
鎌状赤血球症・サラセミア遺伝子治療における、遺伝子修飾造血幹細胞の定着を可能にするためのコンディショニングの重要性と、有効性と毒性のバランスの課題を概説。現状標準のブスルファンは有効性があるものの、不妊・遺伝毒性等の毒性が限界。低強度メルファランは定着耐久性の懸念、テオスルファンは自家移植でのデータ不足、抗体ベースの非遺伝毒性アプローチは開発段階。治療効果最大化のため、比較試験と長期追跡によるコンディショニングの最適化が必須。
Blood Adv
Blood Adv. 2026 Sep 22;10(18):6170-6177.
日本語要約
鎌状赤血球症(SCD)に対する同種造血幹細胞移植(HCT)および遺伝子治療(GT)後の血液レオロジーを評価。HCTレシピエント(特にHbASドナー由来)は、GTレシピエントおよびヒドロキシウレア最適応答(HUOptimum)群と比較して、低酸素下での伸展指数(EImin)が優れ、鎌状化開始点(PoS)が低かった。GT群とHUOptimum群の間には有意差は認められなかった。異常な血液レオロジーとSCD関連合併症との関連性から、HCTおよびGTレシピエントのフォローアップに血液レオロジー検査の導入が示唆される。
鎌状赤血球症(SCD)に対する同種造血幹細胞移植(HCT)および遺伝子治療(GT)後の血液レオロジーを評価。HCTレシピエント(特にHbASドナー由来)は、GTレシピエントおよびヒドロキシウレア最適応答(HUOptimum)群と比較して、低酸素下での伸展指数(EImin)が優れ、鎌状化開始点(PoS)が低かった。GT群とHUOptimum群の間には有意差は認められなかった。異常な血液レオロジーとSCD関連合併症との関連性から、HCTおよびGTレシピエントのフォローアップに血液レオロジー検査の導入が示唆される。
Blood Adv
Blood Adv. 2026 Sep 22;10(18):6178-6187.
日本語要約
MDS-del(5q)患者682名を対象とした国際共同研究により、IPSS-RおよびIPSS-Mの予後予測能が限定的であることが示された。年齢、性別、貧血、血小板減少、追加染色体異常、複数遺伝子変異、SF3B1変異、高リスクTP53状態が独立した予後不良因子であった。これらの因子を基にIPSS-del(5q)を開発し、標準リスク群と高リスク群に患者を層別化したが、識別能は限定的であった。本研究はMDS-del(5q)の包括的な予後評価と、疾患特異的な予後予測ツールの必要性を示唆した。
MDS-del(5q)患者682名を対象とした国際共同研究により、IPSS-RおよびIPSS-Mの予後予測能が限定的であることが示された。年齢、性別、貧血、血小板減少、追加染色体異常、複数遺伝子変異、SF3B1変異、高リスクTP53状態が独立した予後不良因子であった。これらの因子を基にIPSS-del(5q)を開発し、標準リスク群と高リスク群に患者を層別化したが、識別能は限定的であった。本研究はMDS-del(5q)の包括的な予後評価と、疾患特異的な予後予測ツールの必要性を示唆した。
Blood Adv
Blood Adv. 2026 Sep 22;10(18):6268-6277.
日本語要約
標的型免疫療法の有効性は、悪性細胞と健康組織で共有される抗原発現による標的指向性、腫瘍外毒性で制約。ドナー造血幹細胞の標的抗原ノックアウトは、正常機能に不可欠でないマーカーに限定。エピトープエンジニアリングは、健康細胞の標的抗原を修飾し、生理活性を保持することで、治療感受性と生理機能を分離する代替パラダイム。本レビューは、塩基編集およびプライム編集によるエピトープ編集の進展、前臨床・臨床研究、効率、オフターゲット効果、送達戦略、長期安全性に関する課題を考察。エピトープエンジニアリングは、造血幹細胞移植における精密免疫療法の治療域拡大に貢献し、非悪性・悪性疾患に対するより安全で効果的な併用戦略を可能にする。
標的型免疫療法の有効性は、悪性細胞と健康組織で共有される抗原発現による標的指向性、腫瘍外毒性で制約。ドナー造血幹細胞の標的抗原ノックアウトは、正常機能に不可欠でないマーカーに限定。エピトープエンジニアリングは、健康細胞の標的抗原を修飾し、生理活性を保持することで、治療感受性と生理機能を分離する代替パラダイム。本レビューは、塩基編集およびプライム編集によるエピトープ編集の進展、前臨床・臨床研究、効率、オフターゲット効果、送達戦略、長期安全性に関する課題を考察。エピトープエンジニアリングは、造血幹細胞移植における精密免疫療法の治療域拡大に貢献し、非悪性・悪性疾患に対するより安全で効果的な併用戦略を可能にする。
Pediatr Blood Cancer
Pediatr Blood Cancer. 2026 Sep 21.
日本語要約
小児急性骨髄性白血病(AML)治療における抗菌薬予防投与の有効性を、未治療群と比較検討。セファロスポリン系またはキノロン系薬剤による予防投与は、治療開始後の菌血症発生率を統計学的に有意に低下させた。セファロスポリン系薬剤は、キノロン系薬剤よりも菌血症リスク低減効果が高かった。クロストリジオイデス・ディフィシル感染症(CDI)の増加はなく、死亡率も低かった。
小児急性骨髄性白血病(AML)治療における抗菌薬予防投与の有効性を、未治療群と比較検討。セファロスポリン系またはキノロン系薬剤による予防投与は、治療開始後の菌血症発生率を統計学的に有意に低下させた。セファロスポリン系薬剤は、キノロン系薬剤よりも菌血症リスク低減効果が高かった。クロストリジオイデス・ディフィシル感染症(CDI)の増加はなく、死亡率も低かった。
J Pediatr Hematol Oncol
J Pediatr Hematol Oncol. 2026 Sep 21.
日本語要約
小児がん生存者(CCS)における卵巣機能不全の評価を目的とした横断研究。186名の女性CCSを対象に、化学療法、骨盤部・頭蓋脊髄放射線療法、造血幹細胞移植による性腺毒性曝露を評価。平均10年間の追跡で、24%に4ヶ月以上の治療関連無月経(TRA)が認められ、そのうち20%は急性卵巣不全(AOF)に進行。TRAの独立した予測因子は、診断時思春期後、固形腫瘍、累積シクロホスファミド等価線量(CED)≥7.5g/m2。TRAは、妊よう性温存カウンセリングや早期卵巣不全のサーベイランス対象となる生存者を同定する臨床的特徴として有用。
小児がん生存者(CCS)における卵巣機能不全の評価を目的とした横断研究。186名の女性CCSを対象に、化学療法、骨盤部・頭蓋脊髄放射線療法、造血幹細胞移植による性腺毒性曝露を評価。平均10年間の追跡で、24%に4ヶ月以上の治療関連無月経(TRA)が認められ、そのうち20%は急性卵巣不全(AOF)に進行。TRAの独立した予測因子は、診断時思春期後、固形腫瘍、累積シクロホスファミド等価線量(CED)≥7.5g/m2。TRAは、妊よう性温存カウンセリングや早期卵巣不全のサーベイランス対象となる生存者を同定する臨床的特徴として有用。
Int J Hematol
Int J Hematol. 2026 Sep 19.
日本語要約
造血幹細胞移植後の急性骨髄性白血病・骨髄異形成症候群における再発予防戦略は、移植成績不良の主因である再発克服に向け、移植後早期の支持療法や、微量残存病変(MRD)陽性化を契機とした先行的治療、FLT3阻害薬による分子標的治療などが開発されている。HMAは移植後適応投与が可能だが、一部の臨床試験では明確な生存率改善を示せていない。FLT3阻害薬は分子標的治療として有望であり、移植後継続投与やMTD陽性例での効果が示唆されている。これらの知見に基づき、リスク、MRD、標的分子、免疫療法、移植後実施可能性を統合した実用的な枠組みの構築が提案されている。
造血幹細胞移植後の急性骨髄性白血病・骨髄異形成症候群における再発予防戦略は、移植成績不良の主因である再発克服に向け、移植後早期の支持療法や、微量残存病変(MRD)陽性化を契機とした先行的治療、FLT3阻害薬による分子標的治療などが開発されている。HMAは移植後適応投与が可能だが、一部の臨床試験では明確な生存率改善を示せていない。FLT3阻害薬は分子標的治療として有望であり、移植後継続投与やMTD陽性例での効果が示唆されている。これらの知見に基づき、リスク、MRD、標的分子、免疫療法、移植後実施可能性を統合した実用的な枠組みの構築が提案されている。
Exp Hematol
Exp Hematol Oncol. 2026 Sep 19;15(1).
アブストラクト未収載
Bone Marrow Transplant
Bone Marrow Transplant. 2026 Sep 18.
アブストラクト未収載